23 September 2011

ああ、あれは確か…



三ヶ月も前の話ですが…。


 
一生終わらないかも、と思ったコペンハーゲンの写真の整理がやっと(多少)つきました。こちらでスライドショーが見られます。もう本当に無駄に長いので、暇で暇でしょうがないと言う方だけご覧下さいまし。

15 September 2011

今年の陶器市




今年もまた、旧市街で催された陶器市に出かけた。

千鳥のスタンプ模様がかわいいボウルは、この人のブースで。アメリカに住んでいたことがあって英語が大変お上手だった彼女は、日本でも陶芸を勉強したそうだ。確か信楽って言ったと思う。ちょっと自信ないけど。

日本人なんですって言ったらぱっと笑顔が大きくなって、日本での経験から受けた影響、日本で沢山の人に親切にしてもらってとても感動したこと、日本の文化をどんなに尊敬しているか等々、とても熱っぽい語り口で話してくれた。作品のあちこちに使われているスタンプ(千鳥のほかにもうさぎのものとか色々)や、ラッピングに使うマスキングテープなんかを「日本で買ってきたんです」と言ってそれはそれはうれしそうに見せてくれて、こっちまでとってもうれしくなった。

千鳥の渋可愛(←勝手に造語)のと、もうひとつ、真っ赤な数字のデザインが潔くてかっちょいいやつと。直径9センチほどの底が平らなボウルは、オリーブとか枝豆とか入れて出すのにちょうどいい感じ。各12€。






もう一軒別のブースで、小さなお皿とちょっと変わった形のボウルをひとつずつ。

ここは、実は去年行った時にもあれこれ手にとって悩んだお店。あの時は、色々散財した後だったので結局断念したのだった。女性らしい色使いと、つやけしされた表面に映るやわらかい光に惚れ惚れ。

小さくて可愛らしいお皿は10€。ボウルの方はもっとずっと大きくて、それでも12€。ちっちゃいちっちゃい鉢植えを入れたいと思う。






焼き物とは全然関係ないのだが、この日一緒に行った友達が、実によく男性に声を掛けられる人でねえ。この日も合計四人の男性から「ボンジュ~、マドモワゼル(!)」とかなんとか笑顔で話しかけられていた。

蚤の市にも何度か一緒に出かけたことがあるのだが、一度、かなりご年配のムッシュに手を握られて離してもらえなくて困ったことがあった。このムッシュ、他のお客(ワタシ以外にもいたのよ)そっちのけで、ダイアン・キートン似の熟女の彼女を口説いていた。フランスの男性はこういう女性が好みなのか~。

09 September 2011

今日のハート型




今日のハートは、りんご。

Pomme Akaneと書かれていたので帰宅してググったら、日本でも出回っているけれどあんまりよく見かけるものではないらしい。でも仏版ウィキによると作られたのは1937年の日本。他にもprimrouge、Tokyo Rose、Tohoku-N3という名前でも呼ばれているらしい。


ころんと丸くて小さくて、赤と緑の色の配分が絵に描いたような林檎と言う感じ。白雪姫がだまされてかじったのは、こんな林檎だったんじゃないかなぁ。

01 September 2011

京都御幸町教会




柳桜園でお茶を買って上機嫌でお店を出て、角を曲がったらホントにすぐそこにあった、京都御幸町教会。

小さな小さな教会で、煉瓦で造られていることもあってとても温かい感じがする。平日の午前中だったのでもちろん扉は閉まっていて、残念ながら中を見ることはできなかった。会堂のすぐ傍に立っていた記念板に書かれていたことをそのままここに記すと、




京都市指定有形文化財 
日本キリスト教団 京都御幸町教会会堂
当教会は、1898年(明治13年)に設立されたアメリカ南メソジスト教会神戸教区の京都講義所が起源である。1941年(昭和16年)プロテスタント各派が合同して日本基督教団を設立したのを機に、翌1942年に京都御幸町教会となった。
現在の教会堂は、1913年(大正2年)にに建てられた煉瓦造の平屋建で、背面に講檀を張り出す他はほぼ矩形の平面である。外観は、窓を尖頭形として側面の要所にバットレスを配すなど、ゴシック様式を基調としている。内部は西端に玄関を配し、その上部は中二階として北寄りに階段室を区画する。奥の礼拝堂は広い一室で、天井を貼らずにキングポストトラスをみせ、最奥に講檀を設ける。なお、南接建物にある集会室との境には3連のガラス入り格子戸が装置されているが、これは上部の壁内に引き込む揚戸となっている。この柱間装置は集会室との一体的な利用を図るために設計されたもので、他にあまり例がない。
当教会堂は、明治末から昭和初期にかけて活躍したW.M.ヴォーリズの初期の教会堂作品である。京都市内に残る数少ない煉瓦造の教会堂建築のひとつとして貴重である。
1997年(平成9年)指定
京都市


…ということである。



フランスに帰ってきてからウィキペディアの略歴を読んで、どうも何となく覚えがあったので本棚に並んでいるクウネルを端からめくってみたら、2010年5月号に、あったあった、『ヴォーリズさんの立てた洋館 - 家は家族の健康を守るもの。』という記事が。大正10年に彼が建てたダブルハウスと呼ばれる家の内部の写真が載っているのだが、玄関ポーチのデザインが素晴らしい。

この記事によると、ヴォーリズは「家は、一番長い時間を過ごし、家事いっさいを引き受ける人のために建てるもの」と言い、家作りに関しては、一家の主よりも、夫人やメイドに味方したそうだ。かっこいい。そして「その家の知識の程度は、その家の台所を見れば直ぐ分かる」とも言ったそうである。どきっ。うちの台所、ヴォーリズさんに合格点もらえるかしらん…。


あまりの暑さでカメラ構える気もしなかったので、写真をほとんど撮らず(後で悔やんだのは言うまでもないが)。というわけでもないけれど、京都御幸町教会の写真は、ヴォーリズ建築物を訪ねて記事にしていらっしゃるこちらで。


ヴォーリズが亡くなって47年。彼が造り伝えようとしたものは、今でも生きている