入居して一年と三ヶ月、寝室の窓にやっとカーテンをかけることができた。目の粗い麻の生地で、午前中はその紫グレーが日の光で薄まって部屋の中に滲むように広がる。この部屋で時間を過ごすのが嫌ではなくなった。
窓の外は建物の中庭を通してすぐ隣のお宅なので、シャッターを開けていると、今まではプライバシーが問題だったのだ。一度具合が悪くて昼間パジャマのままで寝ていたら、屋根の修理をしていた兄ちゃんと目があってやな感じがしたこともあった。かと言ってシャッター閉めたら真っ暗だしね。
住まいというのは基本的にはただの箱である。自然災害や戦争でその箱さえも充分に保障されない人が沢山いるのだから、カーテンひとつかけるのどうのとこだわれるのは贅沢であると思う。
贅沢を、味わって楽しむことにしよう。
4 comments:
やっとカーテンがついたのね。
でもカーテンってちょっといいのはびっくりする程高いよねえ。
私は自分で縫うけど...。
■neroさん、
カーテンポールで予算オーバーしたので、カーテンは廉価でしかもデザイン的に我慢できるもの辛抱強く探しました。それも時間がかかった理由です。
カーテンにこだわれる生活、いいですね~!今年の私の抱負、正にそういうことです(^^)。これでいいか、と買ってしまいがちなのですが、それって結局無駄になるし。納得いくまでこだわって、身の回りにおけると自分もリラックスできるんですよね。その空間がとても居心地よくなって。日本から帰ってきて、日本にまた行きたいな~と思いますが、このお写真みて、フランスに行きたいな~と思いました(^^)。
■tkさん、
「とりあえず」でどうでもいいもの買うよりは、なくても我慢できるんなら我慢して、納得できるものが見つかるまで待って買いたいなと思います。昔色々失敗した経験から。
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