03 February 2011

あなたにはゴミでも


缶そのいち・表



蚤の市の楽しみは、掘り出し物探しだけではない。

商品について熱く討論(それとも値段交渉?)しているお店の人とお客さん。客のワタシを全く無視して友達とおしゃべりに夢中なお店のおばさん。朝の九時からカフェでビール飲んでやたら騒がしいおじさんグループなどなど。蚤の市では、人間ウォッチングをするのも楽しい。



リヨンの(正確には隣の市Villeurbanneにある)Les Pucesに何度か行ってちょっと「あれ?」と思ったのは、年齢層が高いこと。そしておじさん率が高いことである。もちろんおばさんも沢山いるけれど、年季の入ったハンチング帽被って年季の入った革のブルゾン着てるような、そーゆーおじさんがやたら多いのだ。

パリのヴァンヴの蚤の市も確かに年齢層が高かったような気はするが、日本から来ている若い女性グループの姿なんかも一応は目に付いた。しかしLes Pucesではアラフィフのワタシでさえ若い方に入ると思う。フランスの若い人は、古いもんに興味ないのだろうか?





缶そのいち・裏




去年、アメリカから来ていた人が「蚤の市に行ってみたい」というのでお連れしたことがあった。そしたらワタシがいいなと思って手に取るもの片っ端から、「なんでそんなものにお金出そうと思うんですか?」「これヒビ入ってるし錆付いてますよ」「うわ~汚い!」「それをアメリカまで持って帰ろうなんて思ってませんよね?」…。決め手の一言は、「その半額以下の値段で新品が買えますよ」。




缶そのに・表



自分が素敵だな~と思って見ているものにそういう反応をされると悲しくなるのだけれど、ワタシだって時々他の人を見ていて「うっわぁ~あそこのあの人が持ってるあれ、あれは一体何?あんなもん持って帰って何に使うんだろう」と思うことがあるし、帰宅してオットに「あのね、今日ね、とんでもないガラクタ買ってる人を見たんだよ~」とか話しているとオットは困ったような笑いをこらえているような顔をするので、オットから見たら多分ワタシが持って帰るものこそとんでもないガラクタなのだ。



もともとなんにしても価値観の基準は個人個人だけれど、蚤の市ではその主観性が実にはっきりと表れると思う。あなたにはゴミでもワタシには宝物、というわけね。





缶そのに・裏



で。使い道のないガラクタしか持って帰らないわけじゃなくて、ちゃんとお仕事してくれるガラクタだって買ってます、ワタシ。ほら、↓ ね。そいで、これはたったの4€だったのよ。花屋さんで鉢を買ったらもっとするよ。





缶そのさん・使用例


どっちにしても、「またこんなものに無駄遣いして~」と怒らずにいてくれるオットよ、どうもありがとう。

12 comments:

tomshore said...

私はcocopuffさんのガラクタ
好きですよ。:)

植物を入れるなんてほんと素敵だなあ。

cocopuff1212 said...

■tomさん、
飾るだけでもうれしいですが、使い道があるともっとうれしいですね。

nero said...

「缶そのに」が素敵過ぎる...。
私も相変わらずこういうの大好きだけど、は最近は買わなくなりました。
飾るところがないし、しまっておくところもないしね。

もっと広い家に住みたいです(泣)。

cocopuff1212 said...

■neroさん、
うんうん、缶そのに、そう言われてみればneroさんぽいですね。収納については、ワタシは何か手に入れたら他のものをある程度処分するようには心がけています。でないとキリがないから。

neroさんとこは、あと5~6年でくるみちゃんが巣立ってくれて部屋がひとつ空くんでは…???

ミゾリン said...

アンティーク活用センスが欠如しているので
cocopuffさんのセレクトをいつも興味深く拝見しています。

ところで、非常に大人気ないワタクシと致しましては
ご自分からリクエストして連れて行って頂いたのに
そんな発言をされた方にエアーハリセンをしたくなりました。
(文字通り非常に大人気ない発言で申し訳ありません。
しかしハリセンって古い表現ですな)

ご主人様、大人ですねえ。

cocopuff1212 said...

■ミゾリンさん、
エアーハリセン(爆笑)。
この人、蚤の市とガレージセールの違いが判ってなかったのかもしれないなと、後で思いました。ガレージセール大好きな人なので。

オットには常々感謝しております^^

garu said...

素敵な缶だよ♪
青赤黒白と・・
青が入ると落ち着くし
赤が入ると暖かいし
黒でまたしまるよね!
最近は古いモノも新しいものも
買ってないけどやっぱり
赤と青は入ってるとステチ♪

cocopuff1212 said...

■garuしゃん、
この日買った缶はどれも青の色がとても綺麗に出てました。みっつまとめて買うから、って値切ったけれど、負けてもらえなかったの。でも錆び具合が完璧だったので、言い値で買いました。いいよねたまには。

Connie West said...

缶(日本式に言えば、カンカン)たとえ半額以下で買えたとしても新品にはこのRusticな感じがないのですよね~。cocopuffさんの蚤の市の記載を読ませていただくと、あぁ、良いなぁ~とそのステキな雰囲気にうっとりしてしまっています。私の街でも月に一度アンティークフェアあるのですけど、しばらく行ってないなぁ。そろそろ暖かくなってくるはずだから、来月辺りに行ってみようかな。

cocopuff1212 said...

■こにーさん、
カンカンとか小さいお皿とかは、家具やクリスタルなんかと違って手頃な値段で手に入るので、ついつい手にとってしまいますね←買えないと分っているものには振り向きもしない人。

ワタシはRusticでアメリカーナな古道具も大好きです。シェーカーのもんとか(高くて買えないけど)。そちらの骨董市にもカメラ持って出陣なさって下さい~どんなものが売られているのかぜひ見てみたいです♪

megusta said...

素敵な缶を手に入れましたね〜
確かに骨董市とか回りの人間ウォッチをするのも楽しみの一つです^^

cocopuff1212 said...

■megustaさん、
完璧なサビ具合で飛びついて買いました(笑)。