22 February 2011

ふれんちふぁっしょん




田舎や他の町に行くとどうなのかは知らないが、リヨンという街だけに限って言うと、フランスの子供は実にきちんとした格好で通学していると思う。特に女の子。スカートとかワンピースにタイツはいて、靴は革のストラップシューズ、冬ならブーツ。寒い時期の上着はウールのコート。

比べてアメリカでは、女の子でもジーンズとかスウェットなんかのパンツが圧倒的。小学校低学年以下だと、教室や講堂で床に座ることが多いというのも大きな理由ではある。座るときはあぐらだし。実際カリフォルニアに居た時、ムスコが通っていた小学校から、「女の子の場合できればスカートではなくてズボンで学校に来させて下さい」という連絡が来たことがある。靴はもうほとんどみんな運動靴。タイツに革の靴なんて、日曜日に教会の礼拝に行くのに履くものというイメージである。


とにかく動きやすくて楽な格好、というのがアメリカ式。外に出るときはきちんと、というのがフランス式。子供の時からトレーニングされているのですな。

オットの仕事先にアメリカの本社から出張で来ていた女性が、休みの日にスウェットスーツとジョギングシューズでモールに出かけたらじろじろ見られたと言っていた。そりゃあそうでしょ、ここはフランス。しかも都市。うちのアパートにお住まいのみなさんも、いつどんな時間に出会ってもお休みの日でも、そりゃあきちんとした格好をなさっている。

ちなみにワタシ、スウェットパンツで四つんばいになって掃除している日でも、地階までゴミを捨てに行く時はジーンズに穿き替える。この話を件のオットの同僚女性にしたら「えええ~っ!!!」とか・な・り・びっくりされたのだが、週一で建物の掃除に来る女性でさえ結構きちんとした格好をしているのである。住人であるマダムのワタシが汚れたスウェットというわけにはいかないのだ。しかも「ほーらやっぱりあの人アメリカ人ね。だらしない格好で」と思われてアメリカの名を汚してしまってはいけないという、ちょっとしたプレッシャーもあったりする。←もちろんワタシは国籍的にアメリカ人ではありませんが、うちはアメリカから来た家庭として知られているので、なんだか建物内でアメリカを代表してしまっているような気になっちゃうのです。


おフランス。リラックスして住むまでの道のりは、まだまだ長い。

14 comments:

vicolo said...

なんだかこの場合フランスの勝ちだな。(何がじゃ!)
スエットでモールのその女性、きっとパジャマで買い物に来たーって驚かれただろうねぇ。ふふふ・・・
そして、日本はアメリカ寄りだね。
最近、近所の中学生がナイロンリュックで登校しているのに気が付いて驚いている。
これが指定バックだそう。
アメリカチックでしょ?

ムスコの小学校でもインフルエンザで学級閉鎖が出ました!あああ黄色信号点滅です。

Gabrielle said...

うん。確かに着ているものでその人の社会階層が結構わかってしまう社会かも。
本当のお金持ちは、クラシック+セットされた髪
成金系は、ブランド名がすぐわかるものを着用。
失業者系はスウェット上下に、フリースのジャケットに何ヶ月も美容院に行ってなさそうな髪。

わかりやすい国ですね。(爆)

cocopuff1212 said...

■vicoloさん、
フランスに来て最初にびっくりしたのが、スカート&ヒールのある靴で公園に来ているお母さんがいたことですね。そんな格好でどうやってジャングルジムの上に登るんだ~と思いますが、いるんです、沢山。

ナイロンリュックは軽いし背負えて荷物持つのが楽、という意味で理にかなってると思います。

cocopuff1212 said...

■ガブさん、
うんうん、服とバッグと靴で判断すると、我々の住んでる辺りはお金持ちが多いなあと思います。外出するときはまじでプレッシャー感じますよ。しっかり浮いてますけど。

でも冬は楽ですね。コート羽織れば下に来ているものが隠れるから(笑)。

Connie West said...

日本に住んでいる時に社宅に住んでいたのですが、ゴミを収集所に捨てに行く時は、軽くお化粧をして、着替えて出かけるのがMustでした。それに比べてこのカリフォルニア生活のなんとEasyな事。若い子供達(含ティーンエイジャー)はPajama Dayなのか、自分で勝手にPajama Dayにしているのか分りませんが、Pajamaで学校に行く子がいますしねぇ~。フランスの方々がそれを見たら、ぶっ飛ぶ事、間違いないですねぇ~。

ちなみに私が子供の時は、お出かけの時にはそれこそフランスの子供達みたいにドレス(と言うかワンピース)を着て、コートを着て、タイツにドレスシューズをはいて出かけた物でした。今なんて何を着て出かけてもオッケーな時代ですからねぇ~。スカートもヒールも、もう何年も履いてないですねぇ。やばすぎです。私(汗)。

cocopuff1212 said...

■Connieさん、
アメリカでは何処に行くのも車、というのも影響してると思いませんか?バスや電車など公共の交通機関を使うのにスウェットだと気が引ける(かもしれない)けど、マイカーは自宅の続きで人目がない。だからパジャマでも気にならない。

それにしても、アメリカの人のあの「どこに行くのにも野球帽」は一体どういう心理なんでしょうか。二十年住んだ今でも不思議です。

ConnieWest said...

確かに"どこに行くにも車"は大きい要因を持ってると思います。子供達が小学生の時にスクールバスを利用していた時に、朝、近所のママはバスストップまでバスローブを着て子供達を送りに来てましたもん(モチロン彼女は車から降りて見送らなかった)。

後、野球帽ですが、元アーミーにいたおぢさんが教えてくれたのですが、アーミー生活では毎日帽子をかぶらなくてはいけなかったので、アーミーを辞めた後も帽子をかぶらないと"いてもたってもいられない"と言ってました。アメリカの軍は志願兵で成り立っているので、一理あると思いません?

アメリカの公式ふぁっそんとしての、Tシャツ、ジーンズ、白いスニーカーって80年代じゃないんだからと思ったりします。ははは~。

cocopuff1212 said...

■Connieさん、
ははは、頭が裸で恥ずかしいのですねえ(笑)。

アメリカの人の野球帽と同じ感じでフランスの人がどこに行くのにも身につけているものがあります。それはなんでしょう。

Connie West said...

ク、クイズっすか?cocopuffさん、好きっ!

ぢゃなくってぇ~、考えられるのはハンティング帽かな~?いかにもヨーロッパって感じがするけど。私の学校にルーマニアから来たおぢさんがいるのですが、彼はいつもハンティング帽をかぶっているのです。そう言えば、彼が帽子をかぶっていない姿は見たことないかも。

cocopuff1212 said...

■Connieさん、
ブ~ッ!(笑)

正解はスカーフ、でした。男女問わず。なのでスカーフというかマフラーというか、首の巻物ですね。夏でも巻いてる人多いです。

女性はもちろんですが男性もカジュアルにすっごくおしゃれに使っていて、ああやっぱりヨーロッパのファッションセンスだよな~真似できないよな~と思ってしまいます。

Connie West said...

くぅぅぅぅ~。。。(;_;)。。。

さすがは仏蘭西、スカーフか。そうだよねぇ。そうだ、そうだ。

関係歩かないか分らないけれど、私は首に巻く物が大好きなので、スカーフいっぱい持ってます。冬は毎日してますよ。って事は欧羅巴人に近いわね(え?違うって?)。そう言えばアスコットタイとか、家のパパちゃんもしてたっけか。そう言う意味からしたら日本の方がアメリカよりもオサレですよねぇ~。

cocopuff1212 said...

■Connieさん、
DC近郊に住んでいた時は、トレンチコートにウールのマフラーで通勤の男性も見かけましたけど、So.CAやハワイではマフラーしてる男性見たことないですね(当たり前だ)。

おしゃれではアメリカより日本のほうが確かにずっとレベル高いと思います、はい。

melissa said...

そんなに子供の頃から違うんですね!
さすが、おフランスだわ。子供が革靴なんて。
そうですよね。部屋着でウロウロなんて絶対にできそうにないですね@@つら~!
でも、我家のマンションもちょっとそんな感じがあるかも・・・結構皆さん小奇麗にされてます。私の休日スタイルで外には出れないかも。
ここ数年はリュック&チャリで仕事へ出かけているので、先生らしくないな~なんて少し反省^^;でも外のお仕事へはジャケットちゃんと着てますよ~(笑)だけど、スカートは履いていない(汗)

cocopuff1212 said...

■melissaさん、
ちなみに英国でも通学は革靴だそうで、体育の授業もそのまま革靴でやるって聞きました。

布のアスレチックシューズだと冬は寒いのでうちも革靴で通学させてますが、子供靴でもイタリア製ですっごーく高いんですよねえ。これでサッカーボール蹴ったりしてるんだなあと、とほほな気持ちになります。