温度のコントロールは、湯沸かし器のお湯温度設定と、各部屋にあるラジエーターのノブで調節する(開ければ暖かい、閉めれば寒い)。
日本で部屋に設置されているエアコンや、アメリカで建物についているセントラル・エアコンは、希望温度を設定すれば機械が勝手に現状の部屋の温度を感知して、温度を上げるなり下げるなりしてくれる。
うちの暖房はそうじゃなくて、設定するのは流れてくるお湯の温度と各部屋のラジエーターで放たれる熱の量のみ。つまり、外が寒いとき(=家の中も冷えるとき)は、設定をそのままにしておくと部屋の温度も下がるのだ。窓大きいしね、明るくてよいのだけれど、熱気ロスもその分大きい。
だから、気温が下がる(または上がる)度に、湯沸かし器のお湯の温度を上げる(下げる)なり、各部屋歩き回ってラジエーターのノブをいじくるなりして、室内の温度調節をしなくちゃいけない。
これをちょっと面倒に感じるのは、やっぱりアメリカの超便利生活(ずぼら生活ともいう)に慣れてしまった人間の我儘だろうか。アメリカに住んでいると、自然からとても切り離された生活を送ってしまうことが可能である。セントラル・エアコンで、外が真夏日だろうが氷点下だろうが家の中はどの部屋もいつも快適。車庫は家にくっついていて、しかもガレージのドアは車の中からボタンひとつでオート開閉。土砂降りでも、家の中まで全く濡れずに入ることができる。
フランスでの今の生活とは、かなりの差がある。うちの暖房は特に効率が悪いらしく、温度設定を結構高くしていても、家の中が冷える。特に足元がすごく寒いので、足首の隠れる部屋履きは必須。中は靴下二枚履き。上半身は最低三枚重ね。PCのある部屋は特に冷えるので、ブログ書くときや写真を取り込むときは、フリースのジャケットを羽織ったりもする。長時間いると手もかじかむので(!)、指なし手袋はめてキーボードに向かうこともある。←冗談ではありません。
なんで自分の家の中でこんなに寒い思いするかなあ~…ぶちぶち。と言いたくなることがある。でも、でも。冬は寒い、夏は暑い。もともとはそれが当たり前なんだよねえ。
寒いときにしかできないこと、寒いからこそ楽しいことをしよう。
あ、でもこたつがあったらなあ…と、買ってきたみかんの山を見ながら思ったりはするのであった。
6 comments:
そうです、フランスは古人(いにしえひとと打ったらこう変換)の生活を忘れてはいけないよ、という教訓の下にあるのです。(爆)
私もかつて19cの建物に住んでいて、すっごい寒かったです。思わず、雨戸の内側にビニール張っちゃったりしました。
賃貸物件は、防寒が、ないがしろにされがちなようです。窓替えると高いですからね。
大家さんとこは、きっと窓はバッチリ今時の2重窓だったり、家中の温度調節可のサーモが、付いてたりすると思います。いやあねぇ、フランス人て!(爆)
イギリスも似たような状況です。お湯も使い過ぎると出なくなるんです。特に古いオウチはそうですよね。でも古いウチが好きで住んでしまいます。窓も二重になっていないとかなり熱は逃げていくようです。でも、それもまた良いのではと思います。ひざ掛けをかけたり、キャンドルの雰囲気を味わえるのも、熱い部屋ではダメですから(^^)。アドベントの引き出し(ですか?)とても素敵~!
こんにちは。早速初コメントです。
イギリスに住んでいたときにセントラルヒーティングでしたが、そういえばなんだか寒かったような気がします。「ホントについてるのかな」ってパイプに触ってみたりして。
おうちにいるのに厚着しなくてはいけないのは辛いですね。先進国なのに(笑)。
風邪などひきませんよう・・
■ガブさん、
その教訓、案外外れてないような気がしますが…。何もかも便利なアメリカから来ると、ショックが大きいです。
■tkさん、
古い家はそれなりの魅力とそれなりの欠点が背中合わせですね。ラジエーターも、モダンな家にしか住んだことのない人から見たら(含む以前の自分)レトロでおしゃれに見えますしね。
■Cochonさん、
こんにちは!
ラジエーター自体は触ると結構熱いくらいですよね。冬はジーンズを乾かすのに大いに役立っております(笑)。
熱風が吹き出すタイプの暖房よりは、乾燥が少なくてよいかなあとも思いますね。
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