どうやら少しは落ち着いた様子かなぁ… 余震もすこしずつ収まってきてるみたいだしな… そろそろ、春休みの旅行の事を考えようかな…。
…と思った矢先にどーんと来る地震。
今現在の不安や恐怖から抜け出せなかったら、明日の事を考える余裕なんかない。そんな状況でどうやって国の経済や個人の生活の再建に集中できるだろうか。
日本に居る人達―日本人だけじゃなくて、日本に残る決心をした外国の方達や、事情はどうあれ日本から出るという選択がない外国の人達も含めて、日本にいるありとあらゆる人達―全員が今経験している暗闇のその濃さを思うと、胸が痛む。吐き気がする。そしてこんな風に思っても全く生産的でないのは分っていても、自分の暮らしがもう全く地震に影響されていないことに罪悪感を感じて仕方ない。
阪神大震災の時はホノルルに住んでいたが、個人のインターネットアクセスは普及しておらず、自分ではテレビも持っていなかったので、ニュースは印刷物に頼るのみだった。日本の報道はもちろん入手できず、情報と言うとニューズウィーク誌やタイム誌、地元新聞の「外国報道」だけ。しかも印刷媒体だから伝達がリアルタイムではない。今回は状況がもう全く違っていて、もうごめんですと言いたくなる位の量の情報が、何か起こると同時に(よく考えたら驚くような速さで)どんどん入ってくる。例えば揺れが来たとき、Twitterでは地震速報よりも現地にいる人のツイートの方が速いのだ。ここひと月、ワタシがiPhoneの画面を見つめている時間はこれまでの二倍・三倍どころの話ではない。電話がパンクしていてもツイートですぐ安否確認ができたりするのはありがたいことだけれど、リアルタイム情報の奴隷になってしまっている自分がいるのを否定できない。
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今、この記事を読んでくださっている、日本国外に住む皆さんへ。
先だって某所でものすごーく「うんうん、うんうん」と思う記事を読んだので、リンクを貼っておきます。→
ここ。
「身近な人たちを、自分の普段の生活を犠牲にしていないでしょうか。」「いつもよりもお子さんにかける時間が少なくなっていませんか?」という件を読んだときは、家事と子供をないがしろにしてiPhoneやPCに張り付いている自分の現状をずばり指摘されたようで涙が出ました。
この記事に書かれているように、「今を普通に、元気に過ごすこと」を忘れずに、「日本への支援を長く続けていくために」自分が何をすればよいのかよく考える。あの大きな地震が来てからひと月経つ今日、誓いを新たにして、今日の明るい青空の下へ踏み出そうと思います。
*写真は去年のちょうど今頃訪れた、プロヴァンスのVentabrenという村で宿にしていた家の、そのお向かいのお宅(説明が長い)。明るい色の壁がとても可愛い。楽しいこと、楽しかったことを努めて考えるようにしないとな~と思ってアップしました。