十時近くになり、「おやすみなさい」を言って消えていく人がちらほら。パーティーもそろそろ残り火モード。
早口の仏語の会話から完全に落ちこぼれてしまい、ふと空を見上げる。
土地と違って空は所有することができないはずだけれど、こうやって建物に囲まれて切り取られている空の一部は、ここに住んでいる人達の持ち物だと言う気がする。だから三年間、この空は私の空でもあった。
ふわっと暖かい初夏の夜。輪になって座って、食べて飲んでしゃべって笑う。
もしこのまま時間が止まってしまってずっとここにいることになっても、それも悪くはないなあと思った。
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