ポルタポルテーゼで買った、ビンテージのグリーティングカード。「よい復活祭を」と書かれている。
市場が大好きで、旅行に出かける際は現地に滞在中市場が立つかどうか必ずチェックするワタシである。ポルタポルテーゼの市場は、そんなワタシがうほうほ反応したというよりは、まずおったまげてそののち笑い出してしまった、そういうものであった。
バラエティと規模はトリノのポルタパラッツォ市場に負けないくらい。しかし売られているものがもうおったまげなのである。生鮮食料品の市場ではなく(下記注)いわゆるガラクタ市なのだが、これほどガラクタ市という名前がぴったりの市場に出会ったのは初めてであった。オアフ島のスワップミートもけっこうガラクタ市指数が高いが、ポルタポルテーゼとは比べ物にならない。
アメリカ英語に"everything but the kitchen sink"「台所の流し台以外はなんでも」という表現がある。ありとあらゆるものすべて、という意味の表現なんであるが、このポルタポルテーゼの市場ではなんと、台所の流し台も売られていたのであるよっ!ははっ!それも、中古!
かなりの数のブースで中古の洋服とか古びた革製品とか使い古しの生活用具とか、つまり自分たちで使っていた(ように見える)ものが山のように売られていて、度々ここは規模の大きいヤードセールなのか?と思いそうになったが、こういうブースにもちゃんとお客さんがいるのである。いるというより、たかっていると言った方が近いかもしれない。この市場で撮った写真がないのは、あまりの混雑でカメラを構える空間の余裕がなかったのと、写真なんか撮ってたら絶対財布をすられると思ったのが理由である。
アンティークやビンテージの店もあることはあったが、数はそんなに多くない。しかも、トリノの市場と違い、ポルタポルテーゼでは「売り場」が分かれていない。だもんでとにかく広大な市場をひたすら歩き回り、アンティークが並んでいるブースを探すしかなかった。もの好きなワタシにつきあってくれて、オットとムスコよありがとう。
ここへはローマに着いた日の午前中にすぐ行ったのだが(午前8時半着の便だった←家を出たのは5時15分)、アパートの鍵の受け渡しと宿泊代の清算を済ませた後、「何か質問は?」と聞いたオーナーさんに「ポルタポルテーゼはどこですか?」と聞いたら、ちょっと驚いたように「え?」と言ってから「ぶわっはっはっは」と笑って地図に印をつけてくれたのだった。彼が笑った意味は、行って納得。
泥棒市と呼ばれているのが何故なのか分るような、実に面白い市場であった。
注: 生鮮食料品の市場としては、ローマ市内にカンポ・デ・フィオーリのメルカートがある(こんな感じ)。市場自体はそんなに大きいものではないが、フランスのマルシェとはまた違ったものが売られていて見ているだけでも楽しい。値段もやはりフランスよりは一般的に安いようである。しましまのパスタやらオリーブオイルやらなんだか色々買いたかったのだけれど、結局サンドライトマトを二種類だけ買っておしまい。後からあれも買えばよかったetcと色々悔やんだのは言うまでもない。
2 comments:
下の写真の緑のカード、写真も色も、字体もかわいい。
あー、ローマ行きた~い。
■ガブさん、
一時間ちょっとで行けますよっ!激安EasyJet(笑)。ローマはいつ行っても高いらしいですが、シーズンオフを狙えば宿泊料も比較的低くて済むかもしれません。
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